■運動だけが確実にガンを予防する
やっかいなことに、ガン細胞は全身あらゆる場所に発生します。
内臓ばかりでなく、骨や皮膚、脳や血液にも発生するのです。
「どのような生活をすればガンにならいか」というテーマで多くの研究結果が発表されています。
国立がんセンター、米国ハーバード大学などで疫学調査を続けられた東北大学の坪野吉孝教授は「明確にガンを予防するのは適度な運動だけ」と報告されています。単に歩いたり、走ったりするだけでも良いのですが、理想はやや強めの筋力トレーニングです。
したがって現在ハードに筋トレをしている方々も、今後60才以上になってもムリのない筋トレを継続することがお勧めです。
筋トレをすることは血液循環を良くし、体温を上げ、免疫力を高めます。ガン細胞の発生や増殖を防ぐ効果があることはよく理解できます。
食事の面で一時「アガリクス、メシマコブ、フコイダン、霊芝、サメ軟骨などがガンの予防や治療に効果がある」といわれましたが、現在の医学ではまったく承認されていません。また、「食物繊維をしっかり食べれば大腸ガンにならない」ともいわれましたが、大規模な疫学調査で否定されています。
とはいえ、食品に含まれる超微量な化学物質、フィトケミカルの持つ健康効果を無視してはもったいないのです。
野沢秀雄 Kentaiニュース195号(2011年4月発行)より転載
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